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令和5年度地域資源再発見事業について

令和5年度地域資源再発見事業概要

地域資源再発見事業は、「本町の魅力を再確認し、それを情報発信するとともに、直面した地域課題を自らの力で解決できる人材を育成すること!」を目標に“住民による地域づくり”について学ぶものです。
講師として、さまざまな地域振興の取り組みに精通し、日本におけるローカルウィキの第一人者である杉山幹夫氏をお招きし、ご教授いただきました。

事業概要

令和5年度は、地域住民(九度山町住民クラブ)、外部人材(関西大学/南海電鉄)と町職員に参加いただきました。
九度山町住民クラブは・・・
少子高齢化により地域コミュニティの衰退が進む九度山町において、町を活性化するのはその地域に住む“住民”であるという考えを基本理念に活動している任意団体です。

それぞれの視点から意見交換、そして住民と行政が意識を共有することで、一緒になってまちづくりに取り組むことによる持続可能なまちづくりの実現を目的とします。

研修の内容

研修は三日間開催で、地元の魅力を発見する散策や住民との交流の場を設定したフィールドワークをメインに、発見した魅力、交流の場で感じたことを紹介しつつ、最終的に「九度山の魅力」について話し合いました。

情報を共有し発信するツールとしてインスタグラムを活用しています。
みんなが発見した九度山の魅力を掲載したインスタグラム「KUDOYAMA-FUN」このリンクは別ウィンドウで開きますも、ぜひご覧ください。

令和6年3月1日(金)の研修内容
参加者は、関西大学6名/南海電鉄3名/九度山町住民クラブ3名/役場職員13名の計25名。
まずは、河根小中学校を訪問。校長先生より、河根小中学校の教育についてご紹介いただき、授業を見学。
校内にある卒業記念壁画や植樹された桜などをご案内いただき、九度山の将来を担う子どもたちの学び舎を体感しました。
それから、関西大学/南海電鉄/九度山町住民クラブと役場職員がペアになり、自由にまちなかを散策。
各々が「いいなぁ」と感じたものを写真に撮り、インスタグラム「KUDOYAMA-FUN」へ投稿しました。

挨拶&事業説明の写真

フィールドワーク「河根小中学校見学」の写真

フィールドワーク「河根小中学校見学」の写真

フィールドワーク「まちなか散策」の写真

令和6年3月2日(土)の研修内容
参加者は、関西大学5名/南海電鉄4名/九度山町住民クラブ10名/役場職員13名の計32名。
令和6年4月1日(月)~5月5日(日)まで開催される「第16回町家の人形めぐり」の準備をお手伝い。9段のひな壇に人形を並べていく作業を、時には話をしたり、時にはお茶をしたり、地域住民と交流を深めながら行いました。
作業を終えて、出された意見は下記のとおりです。

  • 人形の精巧さ、素晴らしさをあらためて実感した。
  • 子どものころ、親が飾り付けをしていたひなまつりの準備を、自分が初めて体験できてうれしかった。
  • 16回を数える人形めぐりの軌跡を聞いて、歴史を考える良い機会となった。
  • 近隣市町の同じようなイベントは、なくなってきているので、ずっと続けらるよう頑張りたい!!
  • 子どもたちの遠足先になっていることがうれしい。展示会場は少なくなってきているが、お店は増えてきているので、お客さんは楽めているみたい。些細なことでもいいので、交流を続け、ぜひとも若い力で助けていただきたい。
  • 人が温かい。関わる人みんなが優しくしてくれた。
  • 心身ともに健康な状態を保つ良い活動だと思った。「人と人関わりがないと生きていけない」ということを深める体験だった。
  • 地域の人たちと交流できる機会をつくることは大事だと思った。
  • 住民と役場、そこにある壁を取り除くよう活動してきた。そしてこれからもそうしていきたい。
  • 本当にたくさんの人形を展示している。人形の保存管理に魅力を感じた。
  • 普段机に向かって事務をしていることが多く、まちなかへ繰り出す機会がない。いろいろな人と関わる経験ができ、ありがたいと感じた。
  • 都市部では、そもそも人と人の繋がりがない。地域を盛り上げるため、住民自らがイベントを運営し、地元の繋がり、来町者との繋がりを築いている。このような活動を続けることは難しいが、ぜひ続けてほしい。
  • 学生から年配の住民の方まで、幅広い世代間交流が楽しかった。

フィールドワーク「町家の人形めぐり」の写真

フィールドワーク「町家の人形めぐり」の写真

フィールドワーク「町家の人形めぐり」の写真

フィールドワーク「町家の人形めぐり」の写真

令和6年3月3日(日)の研修内容
参加者は、関西大学5名/南海電鉄7名/九度山町住民クラブ5名/役場職員14名の計31名。
みんなで話し合った九度山の魅力やその活用方法は下記のとおりです。

  • 綺麗な川を活かした飛び込み台など水遊び場。 ⇒ 天然プールを活用
  • 自然を活用したスポーツイベント ⇒ マラソン/サイクリング/トレイルラン(なだらかな不動谷コース、急峻な丹生川コースといったような設定が可能)
  • サウナやBBQが楽しめる施設があったら良いのでは。
  • お酒を提供できる場の創出。そもそも九度山は飲食店のレベルは高い。スナックがあれば最高!たとえば、お悩みを解決するヒアリングバーとかもあり。学生がお店を経営しても良い。
    提供するお酒そのものを製造するのもあり。特産品・富有柿の販路拡大にもつながる。
    花見会や星見会のようなイベントも面白い。
    また、食の祭典を企画してみては?
    紀の川流域の食べ物、酒や飲食店を「九度山」に集めたイベントがあっても良いのでは。“富を集める九度山 ⇒ 富が集まる九度山”に!
    お酒を飲むと車で帰ることができない。つまり南海電鉄の利用者が増える。
    いっそ朝まで夜遊びができる場所(麻雀やバー)を作ってしまえば、さらに面白い。
  • 九度山と言えば“真田ゆかりの里”。
    甲冑を着て、まちなかを歩いてみたい。 ⇒ 戦国コスプレ
  • 豊かな自然、南海電鉄も通っており“日本一便利な山村”。
    自然の音(ひぐらし/かじかの鳴き声)を聞くイベントとか合うのでは。
  • 町家の人形めぐりやくどやま芸術祭のフォーマットを活用したオカルトイベントとか、コアなファンが生まれそう。
  • 椎出鬼の舞とコラボした「リアル鬼ごっこ」。
  • コミュニティFMの開設。まずはイベントラジオとか。ラジオは防災にも活用できる。
  • 優しい町民性に惹かれる。古民家を活用した民泊事業。

フィールドワーク「まちなか散策」の写真

フィールドワーク「まちなか散策」の写真

ディスカッション「九度山の魅力について考える」の写真

ディスカッション「九度山の魅力について考える」の写真

まとめ

三日間のフィールドワークを通して、九度山の魅力を体感し、この九度山でやってみたいことを話し合いました。
本町では少子高齢化が進み、担い手不足が深刻な状況となっています。
“町は人と人を繋ぐ舞台”を基本理念にまちなかを盛り上げようと活動している九度山町住民クラブの実情も同様です。担い手不足に加え、財源の確保も難しくなってきており、みんないつまで続けられるかという不安の中で活動を続けています。
そんな苦境を打破するための一助になればと、多くの方(関西大学/南海電鉄/役場職員)に参加していただきました。
短い時間ではありましたが、ともに行動し交流することで、参加者から・・・

  • 応援したくなる町。将来住んでもいいかも。
  • みんな優しい。おもてなしに感動。
  • 昔ながらの町並みや飲食店など素晴らしい。
  • 自然や人とのふれあいに満足。また来たい。
  • 新鮮な体験。リフレッシュできた。
  • 沿線の活性化につながる取組。参加できて良かった。

というような前向きな意見が多数寄せられ、住民の方々のモチベーションは上がったのではないかと考えます。

また、地域の魅力がたくさん詰まった「九度山町/ローカルウィキこのリンクは別ウィンドウで開きます」のページも覗いてみてください。

最終更新日:2024311
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